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2019年11月10日日曜日

NOAHへの疑問

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かつてNOAHと言えば、総合格闘技に流れが傾きつつあった業界の中で、危険極まりない攻防で”NOAHだけはガチ”と呼ばれ、その強さを本気で信じていた人間も生んだほどだった。
この記事の中でも、新日やAEWを取り上げることこそ多いが、森嶋が如何に強かったか、期待されていたのかということも語ったこともある。
しかし、先日、4.30に開催されたグローバルタッグリーグ決勝に進出するチームが決まるという重要な一戦が、Youtubeなどでも観戦出来たのだが、少しもやもやしてしまったのだ。
そ の一戦は、清宮、拳王という今のNOAHを引っ張る立場の若き王者と井上雅央、齋藤彰俊というキャリアに勝る老年タッグだったのだが、まずお互いにタッグ としての動きが悪い。早く動く、というわけではなく、タッグにはタッグの妙というものがある。全く動きの中にパートナーの動きを察して、次の動きをすると いうものが見えない。練度の低いタッグ戦だった。
次に、清宮の攻撃が誤爆するシーン。彰俊が数秒早く動き過ぎて、がら空きになった顔面に躊躇無く攻撃を入れたようにすら見えたのだ。フィニッシュでは、井上がしがみついてリングに戻れず、清宮がリングアウトとなり、星取りで決勝に行く事を阻まれる形となった。
技の精度、動きの精度、星取り、ストーリー、試合後の拳王のマイク、全部がお客さんに読まれていた。誰かが熱狂して拍手を送る訳でもなく、しらっとした空気が流れていたのだ。
ど んなに派手な技をやろうが、身体的にキツい技をやろうが、客を引き込めていないのなら、それは何一つ成功してはいない。メインを含めて、みんながヒーロー になろうとして、誰もヒートを得ようとしないのだから仕方ない。口下手とか、試合で魅せるというレベルじゃない。あまりにも程度が低過ぎた。
一方、全日本プロレスではチャンピオンカーニバルが開催され、宮原が優勝。決勝で敗れたものの、宮原と同い年30歳であるジェイク・リーが先行する三冠王者宮原に肉薄する大激闘を演じてみせた。
宮 原は元々、全日の出身ではない。健介オフィスに所属しながら、全日やNOAHのリングも上がっていた、という状況だ。レスラーとして花を開いたのは、デ ビューから8年近くかかった2015年であることを考えると、早咲きというタイプでもない。しかし、その積み重ねが今、きちっと全日ファンの心を掴んでい るようにみえるのだ。
試合の締めの台詞は「全日本プロレス、最高ですか?」「最高」のコール&レスポンス。これを観客が気持ち良さそうに叫んでいる。だが、それを叫ばせるには、必ず試合の内容が充実していなければならないのではないか。
総 合の経験もあり、体の厚みを増したジェイクの蹴りは非常に冴え渡っており、何度も宮原の体を折り曲げた。宮原も186cmの高身長であり、非常にタフであ る。あの諏訪魔や石川の攻撃を受けて立つ王者の強さをジェイクにも見せた。これまでだったら、やはり宮原優勢と見えるところもジェイクはきっちりと責め立 てたことでどうなるかと手に汗を握る瞬間を生み出したものの、やはりそこは大事な局面でペースを握らせずブラックアウトからきっちり仕留めてみせた。
W-1と分裂した際に、全日は相当大変な状況にあったと言われている。社長となった秋山の手記にもあるが、興行をやること自体が本当にギリギリの瀬戸際まで来ていたと言われているが、その時に秋山がやれると思ったのは、宮原達若手を見て、決めたと話していた。
こ の数年、シングルの決定戦チャンピオン・カーニバル然り、タッグ戦線にしても、所属選手以外にもでかくて強い選手、うまくて狡猾な選手など多様な選手起用 で度々話題となっていた。結果、インディーでは敵無しと呼ばれていた大巨人石川が三冠を手にしたり、K-DOJO出身の力自慢火野が全日に入団するなど、 様々な流れがあった。
そういう外の力も使いながら、若手を育てた結果が、平成最後の大一番で客席から大歓声を若手だった二人が巻き起こしたと言える。
NOAHもその源流は同じ場所だ。しかし、何を掛け違えてしまったというのだろうか。

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