CMLL:デジタルコレクターアイテム「NFT」と仮想通貨「Fan Token」の利用を発表!
CMLL InformaはSerounoブランドの「NFT」と「Fan Token」のビデオプロモを放映しましたが、それらがどのようなものなのか詳細は発表されませんでした。
NFTは近年、アート界隈で話題になっているデジタルアイテムです。美術作品に鑑定書や制作者のサインがつくように、ブロックチェーン技術を使う事でそのアイテムがオリジナルであることを証明、譲渡売買の際にも誰から誰に渡ったかが全て記録されるものとなっています。美術作品と同じように希少価値の高いものであれば、当然その価格は上昇していくため、コレクティブなアイテムとして注目をされています。
プロレスでコレクティブなものといえば、これまでは希少価値の高いポスターやパンフレット、選手が実際に身につけたマスクやブーツなどが挙げられますが、特にメキシコのリングではこのNFTを活用する動きがいくつか出てきています。以前、コナンは自身が持つビデオコレクションの中から、名乗る前のレイ・ミステリオJr.の動画などをNFTとして出品して話題になりました。
その他のスポーツでのNFTの活用を見ていると、どちらかといえばスポーツカードのレベルに留まる事が多く、CMLLで提供されるものもおそらくそういう類のものと推測されます。これらはどちらかといえば投機的な意味合いが強く、もし、ラ・ソンブラのカードを持っていたとしてWWEに移籍した際にはカードの投機価値としては価格が上がる可能性があります、またはシャーロット・フレアーとの結婚によってもその価値は高まるかもしれません。多くのデジタルカードNFTはそういう理由で過熱を続けています。真の意味でのコレクティブなアイテムとしては不適応と言えます。
Fan Tokenはチームや団体が発行する仮想通貨で、サッカーのFCバルセロナを始め、日本でも湘南ベルマーレ、Bリーグの仙台 89ERSなど今年に入り、様々なスポーツでの導入されている仕組みです。事例として見ると、ファン投票のシステムと連動して、選手更衣室デザインやユニフォームの投票、アンケートに参加、試合前交流会の参加、VIP席招待、チケットやグッズのキャッシュバック、ファンが選ぶMVP選出など多岐に渡ります。見ている人と団体を密接にエンゲージメントするための手法として取り入れられていますが、特に面白いのは、仙台 89ERSの子供達にプロ仕様の試合演出で試合をしてもらうというゲームの開催は非常に特別な体験と言えます。
これらの新たな仕組みをCMLLがどのように活用をするのか、今のところは明らかになっていません。
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