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2021年4月1日木曜日

【緊急企画】ロス・ヌエボス・インゴベルナブレって何!?ロスインゴをおさらいしてみよう

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 バレットクラブが新日本、WWE、インパクト、AEWと股にかけて話題を提供している一方で、ロス・インゴベルナブレスもこの一月で一気に話題が加速し始めています。新日本では鷹木の評価がうなぎ登りになる中、WWEでアンドラーデとして活躍、あのリック・フレアーの娘であるシャーロットの婚約者となったラ・ソンブラがWWEを離れたことで、多くのエルマノがいるリングのどこに現れるのかが世界的な注目度を集めています。



【ロス・インゴベルナブレス始まりのおさらい】


元々、CMLLで生まれたこのユニットは、テクニコでありながら、ブーイングを受けることもあったルーシュが、同じくテクニコだったラ・ソンブラがルードだったボラドールJr.がフェイスターンをしたのをきっかけに、反対にブーイングを受けるようになり、パートナーのラ・マスカラと3人で2014年に新たなユニットを結成したのがきっかけです。



2015年にメキシコ遠征に行っていた内藤が加入、2016年には現在、ラ・ベスティア・デル・リングを名乗るルーシュ、ドラゴン・リーの父親ピエローが加入。しかし、その5月には、ルーシュとラ・マスカラが内部分裂を起こし、追放。この争いは9月に行われたアニベルサリオでのドラゴン・リーとラ・マスカラのマスカラ・コントラ・マスカラにまでもつれ、実弟リーのセコンドについたルーシュでしたが、試合後はラ・マスカラが再加入します。

2018年、エル・テリブレが加入します。テリブレがラ・ベスティア・デル・リングと共に抗争をしかけたのが、"ロス・エルマノ・チャベス"チャベス兄弟として知られるアンヘル・デ・オロ、ニエブラ・ロハでした。2組の抗争は激化を極め、丸1年をかけて何度も戦いを行いついにはカベジェラ戦へ発展、テリブレとベスティアは髪の毛を失いました。



【ルーシュの離脱、事実上の解散、新たなロスインゴ】


その半年後の2019年9月、ルーシュとドラゴン・リーがCMLLを解雇、ベスティアも息子2人に続くようにCMLLを退団したため、テリブレ1人となってしまい、事実上の解散。CMLLはロス・インゴベルナブレスについて触れることはまったく無くなってしまいました。10月にはROHで活動を再開したルーシュが新たなインゴベルナブレスを作ると発表。そこには実父ベスティア、かつての盟友ラ・マスカラがいると発言。12月にAAAでキラー・クロス、エレア・パーク、コナンを加入、さらに翌日にはROHでドラゴン・リー、ケニー・キング、ケニーの妻であるエミー・ローズを加えた「La Facción Ingobernable(ラ・ファクシオン・インゴベルナブレ)」の結成をアピールしました。

LFIは先日、ドラゴン・リーが怪我により王座を手放すまで、ルーシュがROH世界ヘビー級王座、ドラゴン・リーがROH世界テレビ王座、そして、リーとケニー・キングがROH世界タッグとほぼ全てのベルトを独占するほどの強大な力を持ったユニットです。ルーシュが先日のPPVでROHの顔とも言うべきジェイ・リーサルを破ったため、この構図は強固なものとなっています。

先週、CMLLインフォルマでテリブレとアンヘル・デ・オロはロス・エルマノ・チャベスの突然の終了を発表しました。それは同時に彼等が「Los Nuevos Ingobernable(ロス・ヌエボス・インゴベルナブレ)」を結成するという意味でした。長い間、その華麗な戦いとマスクを脱いだ後も端正なマスクで知られてきたチャベス兄弟ですが、2020年9月以降、じわりじわりとフェイスターンをしていきました。これが特に理由も明かされず、派手なシーンもなく、パンデミックの対応で縮小された興行の中で行われてきたため、なかなか観客からも評価されなかったのですが、ついにかつて壮絶なカベジェラ戦を繰り広げたテリブレと合体するに至りました。



【2国を股にかけるラ・ファクシオン・インゴベルナブレ】


オリジナルメンバーであるルーシュの旗の元集まった新たなメンバーですが、キャリアの壁をぶち破る勢いを持ったユニットと言えます。ただし、AAAでの活動については先日ルーシュがメキシコで新たな団体を立ち上げるという発言もしており、今後も続くかは定かではありません。

・ラ・ベスティア・デル・リング
ルーシュ、ドラゴン・リー、ミスティコの父親であるベスティアはデビュー以後、様々なリングネームを渡り歩いています。ルーシュの二つ名として知られる「トロ・ブランコ」も彼のリングネームの一つでした。ロス・ボリキュアス、ピエロスとしてCMLLの中盤辺りのカードをじっくりと守ってきたテクニシャンであり、彼の息子達の活躍からも分かる通り、名コーチと言えます。

・エレア・パーク
いわゆるパルカ・オリジナルであり、1982年素顔でデビュー、AAAの旗揚げメンバーであり、WCWや全日本プロレス、MLWやTNAにも出場する大ベテランです。その出自はタピア家の人間であり、叔父にボラドール、従兄弟にボラドールJr.がおり、実子はブラック・スピリット、エル・イホ・デル・エレア・パークとしてレスラーになっています。CMLLとAAAだけでなく北米の団体でも自由気ままに行き来出来るのは、この男の特権と言っても過言ではありません。

・コナン
北米団体で起こる南米レスラー絡みの厄介ごとは大体この人のせい。キューバ生まれでアメリカに亡命、ストリートギャングとして暮らした後、アメリカ海軍に従軍していました。WCWでの活躍後、TNAに移籍、アポロ・ホミサイドを呼び寄せ、ヒスパニック系ユニット、ラテン・アメリカン・エクスチェンジを結成し、一時代を築きます。本人は人工関節置換手術を行っており、頻繁には試合を行いませんが、まさしく戦地に赴いては武器を売りつけるような死の商人と言えます。

LAXは後に現在、インナーサークルのメンバーでありPnPとして知られるサンタナとオルティスやディアマンテ、エディ・キングストン、テッサ・ブランチャードの旦那でありもっぱらAEWとの契約が噂になっているダガをメンバーに加えました。時にエディ・キングストンとコナンはLAXの内部分裂を巡り、激しい争いを見せました。

・ケニー・キング
タフ・イナフ出場者であり、アル・スノーから指導を受けました。さらにインディー団体でデビューした後、ニック・ボックウィルの指導も受けています。ROHとTNAに多く出場し、ダニエル・ブライアンなどあの頃のアメリカインディー選手とは様々な舞台で試合を行ってきました。現在もドラゴン・リーとタッグ王座を保持していますが、特にオールナイトエクスプレスとした知られるレッドタイタスとのタッグは長きに渡り活躍してきました。一方でTNA Xディヴィジョン王者にもなっており、その卓越した運動能力とバネが注目を集めます。2018年にはROHで旋風を吹かせていたマーティー・スカル、チェーズ・オーエンズ、アダム・ペイジを打ち倒したことで自らバレットクラブ「サイレンサー」を名乗っていたこともあります。



【残された男の新たなロス・ヌエボス・インゴベルナブレ】


一方、CMLLに取り残されたテリブレが立ち上げる新たなインゴベルナブレですが、チャベス兄弟のヒールターンと同じくして、時折ルードであるテリブレとも不自然に組まれることがあり、ファンからもCMLLはロスインゴの再来を狙っているのではないかと噂になっていました。メキシコはパンデミックの影響がまだまだ大きく大規模な興行が出来ない状況が続いていますが、結成の報と同時にアンヘル・デ・オロが大きなタイトルであるコパJr.を優勝するなど注目を集めています。

・テリブレ
実は、テリブレはこれまでの歴史上、ロス・インゴベルナブレスのメンバーとは敵対することの多かったレスラーでした。初めてのCMLL世界ヘビー級選手権はルーシュからの勝利、内藤がNO LIMITとしてメキシコに行った時にライバルだったのもテリブレで彼等をカベジェラ戦で丸坊主にしています。また、ブカネロとタマ・トンガと組み、"バレットクラブラティーノアメリカ"を名乗っていたこともあるなど、新日本の中の戦いとも非常にリンクしているのです。また、先に説明したように、テリブレのロス・インゴとしての大きな試合は今回手を組んだチャベス兄弟とのカベジェラ戦であったため、この合体は大きな意味合いを持っています。

・アンヘル・デ・オロ
兄ニエブラ・ロハと共に父アポロチャベスから生まれた2世レスラーで、最初は地元のインディー団体でデビューをしています。キャリア初期はロスアンジェルスセレスティアルとしてトリオで活躍し、2010年には新人賞を獲得しています。翌年には若手だけの16人トーナメントで優勝、WWEへ行ったミスティコに代わり2代目ミスティコになる予定でしたが、これは急遽ドラゴン・リーが代わることになりました。

CMLL世界ウェルター級はなかなか巻けなかったものの、ライトヘビー級、ミドル級に挑戦し、王者となっています。特にエル・クアレトロとのミドル級をかけた戦いは2018年CMLLの一つの軸とも言えるストーリーでした。2019年はロス・ダイナスティアス(家族同士のみのタッグトーナメント)でベスティアとルーシュを下し優勝、2020年はレジェンダ・デ・アズール(ブルー・デーモンを讃えるシングルトーナメント)で優勝など様々なタイトルを獲得しています。ルードへの転向に際し、俺のもう一つの顔を知ることになるなどテクニコの代表だった色男からの変貌を感じさせます。

・ニエブラ・ロハ
2008年から12年までアンヘル・デ・プラタとして兄の金のマスクのアンヘル・デ・オロと銀のマスクを並んで被っていました。12年のタイミングでルードに転向、ウルティモ・ゲレーロ率いるロス・ゲレロスに加わりました。しかし、17年ユニットが内部分裂を起こし、ウルティモ・ゲレーロ、グランゲレーロの怒りを買ったロハは殴られ、マスクを引きちぎられます。そこを助けに入ったのが弟、アンヘル・デ・オロでした。再びフェイスターンしたロハはリンピオのロス・エルマノ・チャベスとして2人で活動を始めます。グランゲレーロとの抗争は2017年の84周年記念興行のメインイベントを飾りました。



【ラ・マスカラとラ・ソンブラの行方】


ラ・マスカラはCMLLを離れた後、メキシコ国内のインディー団体を月に何試合か出る生活をしています。彼は元々、レスリングエリートであるアルバラド家(ブラソスでお馴染みの、またシベルネティコやサイコ・クラウン、マキシモ・セクシーなどは親戚)のため、彼等の関わるプロモーションなどでは非常に重宝されてると言えます。盟友ルーシュがメキシコ国内でのプロモーションを立ち上げた時には、マスカラが関わることに支障がないため、オリジナル・ロス・インゴベルナブレスが顔を合わせることは否定出来ません。事実、ルーシュのYoutubeチャンネルに出演したこともあります。

WWEを辞めたばかりのラ・ソンブラには90日の他団体出場制限が課せられていません。彼自身、Twitterでルーシュやマスカラ、さらには内藤の名前を挙げ、選択肢は無限にあるようなそぶりを見せています。今回のリリースに辺り、多くのレスラーが世界最高峰のレスラーと述べる彼がどこを次のリングにするのか、というのは、彼だけではなく婚約者であるシャーロット・フレアーの展開にも関わる話になります。この2人の組み合わせは、今だけではなく将来的なレスリングビジネスにおける重大な関心事項とも言えます。

それぞれの思惑の中、一体、誰がどんな動きを見せるのか、注目してみてはいかがでしょうか。

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