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2019年12月17日火曜日

全日:本日18時半から全試合無料中継!おさらいしておきたい全日本プロレス

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▼本日18:30からYoutubeで年内最終戦を全試合無料配信!

まず先に伝えたいのが、普段新日本を見ている人も無料だから、なにはなくともこの配信を見て欲しいということだ。というのも、この半年でプロレスをインターネットで見れる環境というのが大きく変わった。かつてはテレビで無料で観れていたものが時代がどんどん変わって、テレビでの放映が難しくなっていき、CSへと映った時代を経て、各団体がインターネットを使って月額チャンネルを作る時代に変わり、さらに無料で興行を見せるというところに踏み込んだのだ。

【全日本プロレス公式Youtubeチャンネル】

DDTがサイバーエージェントグループに入ったのももちろんあるが、実はAbemaTVの格闘チャンネルで新日を見て興味を持ったという層も少なくないと言われている。そこからNOAHも無料配信を始め、大きな流れに乗っかってきた、というわけだ。

しかし、いきなり全日本を見ようとしても、登場人物が分からなければいけないだろう。なので、多少解説を加えたいと思う。

▼現在の全日本プロレスとは

ジャイアント馬場さんの団体、というぐらいはなんとなくみんな理解しているところだと思う。 アントニオ猪木の異種格闘技路線というのは馬場全日へのカウンターとして生まれたものと言われているように、とにかくデカくて怖い、ド級の怪物プロレスというのが全日のプロレスと言える。

元々、馬場さんはアスリートであり、アメリカでの修行もうまく行き、NWAとの交渉も良好、ベーシックでトラディショナルなアメリカのプロレスの旨味を存分に国内で披露出来た。今の全日本にもその息は続いていると言える。

社長は秋山準。世代としては第三世代と同期に当たり、永田らとは度々衝突や結託を見せている。馬場さんの教えを受けた最後の世代である。馬場さんの死後、三沢と共に全日を離れNOAHを旗揚げするが、2013年に全日へ戻り、14年から社長の座についた。その頃の大変な状況というのは書籍『巨星を継ぐもの』に詳しい。

この中で秋山が語るように、一時NOAH以上に傾きかけた経営の中で、やれると思った理由は「若手にデカい奴らがいたから」というのは今の全日の状況を現している。現在王者の宮原は186cm、それに並ぶライバル ジェイク・リーは191cm、青柳優馬は186cmとなにせデカい。

加えて、ベテラン勢も諏訪魔の188cm、秋山の188cm、大森隆男の190cm、石川修司の195cmと怪物のようなデカさの選手がまたぞろいるのが、今の全日なのだ。

オカダ・カズチカが191cm、飯伏が181cmであることを考えると、その大きさが分かるのではないだろうか。

▼今興行の見所その1 ドラゲー勢の出場

今回の後楽園大会は年内最終興行となっており、少しスペシャルなカードが多い。 目を引くのが、ドラゴンゲート勢の登場だ。余り他団体に出る印象のないドラゲーだが、校長ことウルティモ・ドラゴンはドラゲーに戻ってくるまで全日に参戦する機会が多く、この繋がりで今回多くの選手が上がることとなった。

セミのスペシャル8人タッグで若手4人に対し、ドラゲーの中にヨースケ♡サンタマリアが入っているのが非常に気になるところではあるが、それよりも注目すべきは世界ジュニアヘビー級王座決定トーナメント1回戦で当たる丸山敦vs 横須賀ススムの一戦ではないだろうか。

今年6月に亡くなった青木篤志が保持していた世界ジュニアヘビー級王座が期限を迎え、新たな王者を決めるべくトーナメントが行われるのだが、丸山とススムという稀代の試合巧者が顔を合わせるプロレスが好きな人なら目にしておかなければいけない試合になる。

丸山は元々、大阪プロレスでデビュー、タイガースマスクとしてお笑いから堅い試合までなんでもこなせるオールラウンダーとして活躍。マスクを脱いでからは全日に上がりつつも、様々なインディー活動を繰り広げ、怪しさを増しているもののいざとなったら勝ちにこだわれる強さを秘めた厄介なレスラーである。

一方、横須賀もタイプとしては職人肌のレスラーで、タッグと6メンタッグのベルトに至っては6度以上戴冠をしているものの、実はオープン・ザ・ドリームゲートを2度、オープン・ザ・ブレイブゲートを1度巻いたシングルでも結果を出している強者である。闘龍門としては3期生であり、ベテランの中でも誰もが認めるテクニシャンだ。

同じ関西の団体出身でありながら、なかなか直接触れる事のなかった業界きっての業師の衝突となる。

▼今興行の見所その2 バラモン兄弟襲来

新日以外の団体を見ている人にとっては当たり前の光景だが、初めて見る人は心臓にショックを受けてしまうかもしれない。バラモンシュウ、ケイは実の双子の兄弟であり、実は彼等の姿は少し前にみんな見ていた。


そう、石森太二を苦しめたセーラーボーイズのキープオンジャーニー、何を隠そう、石森以外の2人というのが、バラモンシュウ、ケイなのだ。加えて言うならば、オカダ・カズチカにとっては4期上の先輩に当たる。

彼等がみちのくプロレス年末のビックマッチ宇宙大戦争の諸悪の根源なので、あとはもう何も語らないでもどんなことが起こるかは想像つくと思う。

さらに組むのが、大日本プロレスのドン、グレート小鹿、御年77歳未だ引退をしていない現役レスラーだが、かつてはテキサスを大混乱に陥れた大ヒールであり、リングに一度上がればその頃の凶悪さが牙を剥く。

対戦相手に全日の顔65歳渕正信がいるが、バラモン兄弟と小鹿さんはどんな手段で渕を痛めつけるのだろうか。

なお、渕のパートナーには、最強タッグリーグを制したばかりの"暴走大巨人"諏訪魔と石川がつく。

▼宮原、イケメンタッグに対するは………?

宮原健斗は全日本を牽引する絶対エースである。先日のデストロイヤー・メモリアルなど様々な団体がいる状況でも、宮原の華、自己主張というのはとどまることを知らないし、彼は試合内容で観客の声を受け止め、証明してきた。だからこそ、全日本の興行のラストに彼がマイクを持つと多幸感に溢れる。

その姿は、かつての棚橋にも似ている。絶望の淵に立った新日の中でエースとして立ち続け、様々な批判を受けながらもV字回復を支えたのは棚橋であり、ナルシズムすら感じる自己主張、パブリックイメージを押し出す姿はどこか重なる部分もある。ジャイアント馬場追善興行で遭遇した両者は棚橋が宮原を認めるコメントが飛び出す程だった。

黒潮"イケメン"二郎は、W-1のエースで先日退団、来年はアメリカへ渡米することを発表している。長過ぎる入場、ジャケットを着たままする試合、一見色物かと思いきやアスリートとしての才能は群を抜いている。 他人をもろともしないマイペースさは何者の追随を許さない。

陽の宮原からすれば、兄弟団体とはいえ、陽のイケメンというのは邪魔臭くもあっただろう。W-1のみならず様々な団体に上がっては異様な光景を生み出し、何故か熱気を生んでしまう天才的なレスラーなわけで、この妙な磁場に宮原が反応したのだ。9月王道トーナメント2回戦で両者は衝突、試合後に今後のタッグを匂わせたのが土壇場で叶った。

今の日本のプロレスにおいて、東スポプロレス大賞の結果も様々な人が色々な意見を言う状況にあるように、新日本のリングが非常に充実してる一方、他団体の活躍というのも目を離せないのが実際のところだ。宮原もイケメンもこの1年大きな話題を提供し続けてきた。その2人がタッグを組むのである。

対するは、なんと"ワールド・フェイマス"ヨシタツとTAJIRI!アメリカへの渡航を目前に控えたイケメンにとっては、WWEで抜群の知名度を得た世界のヨシタツと師匠にして、世界のプロレスを味わい尽くした仙人TAJIRIとの試合はこれ以上ない。

▼ヨシタツとTAJIRI

宮原とイケメンの陽の空気を上回るのが誰でもないヨシタツである。このブログでは何度もヨシタツの凄さについて触れてきたが、正直な話キチガイと言った方が話が早い。もはや作り話なのではないかと思うくらいデタラメに面白いエピソードしかない。柴田との仲は口にするくせに後藤がヨシタツとの関係はほぼ出さない辺りがガチ感が溜まらない。

とはいえ、彼のTwitterのフォロワー数は29万人。当時のWWEでマーチャンダイズが圧倒的な売上げを誇ったというWWEスーパースターなのだ。(全日に来た外国人選手が試合を見て「(本当にWWEに)6年もいたのか」と絶句したという話が一番好き)

棚橋や中邑が次々とトップに上り詰めるのを見て、自分がそれを上回るには海外に行くしかないと思い込んでしまった辺りの気狂いっぷりも至って本人は本気であり、自らの首を粉砕骨折してまで、AJスタイルズのスタイルズ・クラッシュが危険な業であることを証明するところが、プロレスラーだなと思うところである。

TAJIRIはIWA JAPANでデビュー後、メキシコEMLLへ渡り、大日本を経由してECW、WWEのレスラーとして活躍した。今やパフォーマンスセンターの重鎮であり、NXTの重要人物でもあるウィリアム・リーガルとは旧知の仲で、TAJIRIには様々な場所で得たプロレスの美学が備わっている。

日本に戻ってきた後、ハッスルに参加したTAJIRIが育てたのがKUSHIDAであり、朱里といえば、彼がどれだけ優れたトレーナーかは理解が出来るだろう。イケメンもそのうちの1人なのである。



こういうメンツに囲まれて、宮原が何を見せるのかというのが、この興行の大きなテーマであり、2019年の全日本プロレスがどんな年だったのかということを現すことになる。王道トーナメントはジェイク・リーが制覇、10月の三冠ヘビー級防衛戦は薄氷と評する程の死闘を繰り広げジェイクを退けたことで8度目の防衛に成功。これまでは宮原の強さが際立ってきた全日だが、ジェイクというライバルが出現した事で2020年の全日はさらに加速度が増す事が予測されている。

このタイミングで無料で全日本が見れるのは、非常に面白い。新日にはないプロレスというのが全日にはあって、まさに今、新しい世代がその全日のプロレスを作っているのを体感できるはずだ。


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