ROH:7.26PPV「Death Before Dishonor」の女子王座戦2試合が発表!アテナvsアミナタ、スタークスvsベルベット、手負いの世界王者アテナは防衛することが出来るのか。

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7月26日金曜日に開催されるROH Death Before Dishonorで行われる2つのタイトルマッチが発表されました。 女子世界チャンピオンのアテナは、クイーン・アミナタを相手にタイトルを防衛することになりました。この試合は木曜日のROHで発表されました。アテナは5月から活動を休止しており、リング上での欠場はストーリー上の負傷が原因とされています。女子世界チャンピオンは5月の最後の試合で怪我の恐怖に苦しみましたが、それはストーリーの中で誇張されています。 アテナの「手先」ビリー・スタークスもDeath Before Dishonorでタイトルを防衛します。PPVでレッド・ベルベッドを相手にROH Women's TV 王座の防衛戦を行います。 木曜日の放送では、リー・モリアーティーがROH Pure Championship Proving Groundの試合でウィーラー・ユータとタイムリミットで引き分けたので、チャンピオンシップへのチャンスを手に入れましたが、まだPPVでは公式に発表されていません。 Wrestling Observer 

Lucha:IWRGとは一体、何者なのか






先日のNOAHに参戦し、大きな反響を読んだ人のルチャドール。そして、NOAHとの提携が発表されたIWRGという団体は一体、どんな団体なのか、解き明かしていきたい。

▼CMLLやAAAではない、第三の団体

メキシコといえば、新日本と提携をしているCMLL、バンディードやフラミータ、ルチャ・ブラザーズ、最近ではケニーがベルトを穫ったAAAは日本のファンにもなじみ深いが、この他にも様々な独立系の団体が存在している。

プロライセンスさえ取れば、タクシーの運転手や教師でもルチャドールとして活動が出来るというのは、日本の団体システムから考えると不思議なものである。そんな中でも、IWRGは選手層や規模で言えば、三番目に大きな団体と言える。


この団体の話をするには、まず1970年代に遡る。プロモーター アドルフォ・モレノは生まれ故郷であるナウカルパン・デ・フアレスでプロレスの興行を行っていた。UWA、ユニバーサルレスリング協会に所属しており、77年にアレナ・ナウカルパンを買収、常設会場として運営し始める。

UWAの名前を聞いて、勘づいた人は鋭い。UWAは同時期、EMLL(後のCMLL)の創設者サバドール・ルテロートの引退に伴い政治があり、レイ・メンドーサらが独立。エル・カネックやドスカラス、フィッシュマンなど多くのスターが所属。WWF、新日本プロレス、JWPと提携するなど、日本のリングとの繋がりも強い。当時のEMLLはUWAの人気に押され、80年代はかなり苦しい時期を過ごしていた。

90年代に入り、UWAはEMLLへのトップ選手の流出に苦しみ、92年にはアントニオ・ペーニャがUWAを離脱し、AAAを設立。これが大きな影響を与え、UWA解体。結果、EMLLと合流したタイミングでCMLLという統一された名称に変更されることとなる。

アドルフォ・モレノはそこでCMLLへは行かず、96年IWRGを旗揚げする。フルタイムの選手契約ではなく、その時々の出演選手と契約を結んでいくという形に変え,現在は息子のセザールとマルコが団体の所有権とアレナ・ナウカルパンの所有権を所持している。


▼アレナ・ナウカルパンに聞き覚えのある人

この会場の名前に覚えがある人は、おそらくかつての闘龍門のファンだろう。IWRGは設立当初からウルティモ・ドラゴンとの繋がりをもち、2001年までウルティモ・ドラゴン・ジムと提携。CIMAや神田裕之、横須賀享、SUWA、マグナムTOKYOなどの面々はIWRG選手権に関わったこともある。 

かつては、CMLLやAAAを離脱したフリーの選手の集まりという形だったが、多くのレスリングスクールにとってもCMLLやAAAよりも選手が上がりやすいリングと言える。

現在、W-1に来日しているエル・イホ・デル・パンテーラは父もCMLLやAAAを経て、IWRGに腰を落ち着けたベテランの1人。イホ・デ・ドスカラスJr.はドスカラスJrとして知られるアルベルト・デル・リオの実弟。その他にもエレクトロやドクターセレブロやシルバーキングなどのベテランなど多くの選手が参加している。

ドラゴンベインはその中でもまだ若いルードの選手ですが、時折、選手からもワガママだと嫌悪される程の我の強さを持っており、バンディードのように海外でも自分のファイトがもっと広がるチャンスを夢見ていたのかもしれない。

イホ・デ・カニスルプスはルードユニット、ロス・インスポータブルズとして知られるカニスルプスの名を引き継いでいます。メキシコ時代のBUSHIも対戦経験があり、2010年のナウカルパンは彼のマスカラ戦がメインのストーリーラインになっていました。ドラゴンベインは実弟であり、彼の一族はカルネロ家として皆、ルチャドールである。

IWRG自体にレスリングスクールがあり、多くの若い選手がここで学び、ナウカルパンのリングで日々修行をしている、というのは、ドラゴンゲートのかつての姿によく似ているのである。


▼日本からチェックする方法は?

日本で彼等の動きをチェックするには、公式のTwitter(@LUCHALIBREIWRG)はもちろんだが、公式のYoutubeもある。

さらに細かく見たいならLuchaDBを活用するという方法もあるが、ただでなくても様々な団体が多いのにまだまだ増えるのかという気持ちになるだろう。

ただIWRGは2世、3世の選手も多く、今後さらに選手の注目度を上げていくのは間違いない。是非、チェックしてほしいところである。

新日本はROH-CMLL-Revpro
DDTはAEW、そして多くのアメリカインディとのコネクション、OWE
NOAHはインパクト-MLW-IWRG

とそれぞれ様々な形で、世界の動きを見据えた展開を見せている。これはWWEがNXT UKを皮切りに各大陸レベルでNXTとパフォーマンスセンターを立ち上げ、新たなタレントを獲得しようとしている動きにも連動している。

AEWでの記事でタレントの奪い合いが熾烈化し始めていることを何度か書いているが、今週のDynamiteで志田と対戦したクリス・スタッドランダーはまさにWWEとの交渉中にAEWに上がっているという状況にある。

あるいは、WWEを離脱したACHは「新日本プロレスでまだまだやりたい事がある」と話しながら、NOAHと提携しているMLWに上がった。

これらを考えると、日本国内での動きだけでなく、海外の選手の動きというのも団体がどこへ向かっていくのかという意味では大きな注目をしなければいけないのだ。


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